【書評】『地図とデータで見る移民の世界ハンドブック』移民の流動性について

『地図とデータで見る移民の世界ハンドブック』の評価

『国際関係論第2版』の評価
読みやすさ
(5.0)
専門性
(3.0)
参考文献引用の割合
(3.0)
ページ数
(3.0)
総合評価
(3.5)

目次

はじめに

さまざまな移民ーその主な特徴

ヨーロッパ移民を引きつける中心地

激動する途上国ーアラブ世界、アフリカ、アジア

新世界ー移住の地

未来に向けた政治的課題

書評(感想、レビュー)

『地図とデータで見る移民の世界ハンドブック』はカトリーヌ・ヴィトール・ド・ヴァンダン著、 太田 佐絵子が翻訳した「地図とデータで見る」シリーズの1冊になります。

日本で本書が出版されたのは2019年6月になりますが、原書Atlas des migrations : Un équilibre mondial à inventer』が出版されらのは2018年6月になります。

2018年6月にこの本が出版された時期は、イスラム国の支配地域が縮小しシリア内戦の影響でヨーロッパに大量の移民が流れ込みました。

いままでも移民問題について取り上げられていたが、ヨーロッパ地域で移民の数があまりにも増えたことで、ヨーロッパ各国の選挙で移民政策が争点になっています。

本書の構成

タイトルにもなっていますが、「地図」と「データ」が2ページで全体の4~7割を占め、中学や高校の歴史の授業で使われる資料集を読んでいる感覚になります。

おすすめポイント

様々な地域の移民について知ることができる

ニュースや新聞で、ヨーロッパ、北アメリアや中東の移民について取り上げられることが多いですが、アフリカや南アメリカの移民についはなかなか取り上げられません。

本書では、すべての地域の移民について取り上げられているために、アフリカや南アメリカなどメディアであまり取り上げられない地域について知ることができます。

国家以外の視点

移民と聞くと、A国のA人がB国へ移住したというイメージが一般的だと思います。

この本では、民族、人種、宗教を中心として移民問題を取り扱い「地図」や「データ」にしてまとめているため、新たな視点で移民問題を知ることができます。

さいごに

国境の監視施設についてや移民ルートなど、テレビや新聞では知ることのできない情報をたくさん知ることができます。

地図やデーターが多いため、専門書というよりかは新書に近いと個人的には思います。値段は3000円ほどなのですが、できれば1500円程度で新書で出版してほしいです。

シバポチ

日本への移民や移住についてはほとんど取り上げられていません。これは日本へ移住するのがいかに大変なのかを示しているとも言えます。