大学の政治学部では何を学ぶの?偏差値で違いはあるのか

大学の政治学部では何を学んでいるのか、オープンキャンパスへの参加やパンプレットを見て、何となく想像はできると思います。

しかし、実際にどのようなことを学んでいるのか、イマイチよくわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、大学の政治学部では実際に何を学んでいるのか、具体的に学年ごとに紹介します。

大学の偏差値で、学ぶ政治学の内容は変わるのかについては最後に説明します!!

シバポチ

政治学部で何を学ぶかを説明する前に!!

大学の政治学部に入学したら、政治のことばかり勉強すると思う人が多いと思いますが実際は違います。

これは政治学部だけではなく、他の学部もそうなのですが、大学1・2年生ではいわゆる「教養科目」の講義を受けなくてはいけません。

政治学部に在籍していたとしても、英語、第三か国語、読解力演習、数的処理演習、社会学、哲学、経済学、法学、憲法など「教養」として学ばなければいけない科目が多数あります。

そのため大学の政治学部に入学できた「政治学だけ勉強できる~ほかの勉強はしなくていいんだ~」とはなりませんので注意してください。

好きなことを学ぶためには、教養(さまざまな知識)が重要だということですね。

シバポチ

大学の政治学部では何を学ぶのか

大学1年生(1回性)

政治基礎科目を中心に学びます。専門的なことではなく政治学全般について学びます

では実際に、どのような講義があって、具体的に何を学べるのか説明します。

政治学=政治学入門

政治学全般について学びます。政治学とはどのような学問なのか、政治学の成り立ち、政治の研究方法、さまざまな政治制度、政治システム、比較政治や政治思想など政治学の概要について学びます。

 

正直、この講義で教える先生が下手だと、政治学が嫌いになる可能性が高いです。それほど重要な講義になります。

現代政治学

主に公共政策、政党、国際政治、安全保障など現代の政治を中心に学びます。時事問題を取り上げながら政治学について学んでいきます。

政治史

歴史を政治の視点から学んでいきます。高校の歴史がある程度、得意であれば内容の半分は「知ってるよ!知ってる!!」となります。

国際関係

国際政治史、国際経済学、国際法、国際紛争など国際関係について広く学びます。

1年生の講義のほとんどは講義形式です。大教室(100人以上)や中教室(50~120)で先生が一方的に話、学生はメモをしながら話を聞くだけです。

大学により、講義名や1年生のときに受講できる科目は多少違いますが、ほとんどの大学で上記のような科目を1年生で受講することになります。

ちなみに大学1年生のときは、時間割の半分ほどが政治学の関連科目になります。

大学2年生(2回性)

2年生は1年生の講義内容を延長して学ぶイメージです。

1年生のとき

  • 「政治学・政治学入門」で学んだ「政治システム・体制論」や「政治思想論」「行動科学分析」「ゲーム理論」が1つの科目となり
  • 「政治史」で学んだ「日本政治史」「日本思想史」が1つの科目となり
  • 「国際関係」で学んだ「国際政治学」や「国際経済学」が1つの科目となり

1年生で学んだ科目をより再分化して、それぞれ学びます。

大学2年生までに、政治学全般(概要)について学び、政治学のテーマを研究(卒業論文)する土台が完成するイメージです。

1・2年生は専門的なことを学ぶための助走期間というわけです。

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大学3・4年生(3・4回性)

1・2年生のときは、講義名も「現代政治」「政治システム・体制」「国際政治学」と少し抽象的ですよね。

それが3・4年生になると、

  • アメリカ政治
  • 中国政治
  • 日本政治公共政策
  • アジア政治史
  • 欧州政治史
  • 中国政治史
  • 国際政治理論
  • 国際法

とより「アメリカ」「中国」「~理論」など講義名がより具体的になり、さらに詳しく専門的に学んでいきます。3・4年生で学んだことを生かしながら、最終的に卒業論文を書いていきます。

3・4年生の講義の8~9割は小教室(30~40人)での講義形式です。残りの1~2割は政治学演習になります。

演習の方法は担当する先生により異なりますが、

  • ディベート
  • グループワーク
  • グループディスカッション

など、実際に政治のテーマについて議論したり話し合ったりする授業になります。

もっと具体的に知りたい人は、

 

【〇〇大学〇〇学部 シラバス】と検索すると各大学の講義、授業概要・授業計画などを読むことができます。

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上の図は見やすくするために、一部の講義(分野)だけを掲載しました。

日本政治学会が専門分野一覧を掲載しているのですが、政治学には96の専門別分野があります。

さらに96の専門別分野がそれぞれいくつも分岐しているので数えたら数百、数千にもなります。分野の数だけ講義の種類もあります。

さすがに大学で数百、数千の講義の中から、好きな講義を選択できるわけではないですが、3・4年生になるとより専門的に学ぶことは確かです。

ワンポイント
  • 大学の政治経済学部を分類として見ると、政治学の国際政治経済論を中心に学ぶ学部
  • 大学の政治行政学部を分類として見ると、政治学の行政学を中心に学ぶ学部

大学の偏差値により講義に違いはあるのか

なぜいろいろな大学の講義について、知っているかと言いますと

時効だと思うので書きますが、実は私シバポチは学生時代のときに、他の大学に潜って講義を聞いていたことがあります。

 

いわゆる「潜り講義」をしていました。

シバポチ

専門書を読んで気になった先生の講義を、他大学まで聞きに行ってました。上位・中位・下位大学計7~10校ほど潜って講義を聞いていました。

結論を述べてしまうと、1.2年生の政治学基礎科目の講義は、どの大学もさほど変わらなく同じ内容です。

あえて言うのであれば、大学1コマの講義は90分なのですが、上位大学の方が1コマで教える量が少し多いようには感じました。

3・4年生の講義に関しては残念ながらわかりません。なぜなら3・4年生は、少人数クラスが多く、講義に潜ることができなかったからです。

さすがにそこまでの勇気はなかったです。

政治に関連する、エピソードトークが面白い先生の講義が、一番面白く知識が定着しやすかったです。

シバポチ

もっと具体的に政治学について学びたい人へ

大学入学前・大学1年生におすすめの本

出典:https://amzn.to/3cDQrUD

有斐閣から出版されている『政治学補正版』は、政治学の入門書として学ぶのに、おすすめのテキストです。

2011年12月に販売され、数年に1回内容がアップデートされ、新しい版が出版されます。専門用語をあまり多く使わず、読みやすい文章になっています。

564ページとかなりのボリュームがありますが、この本に書かれている内容を理解することができれば、政治学の基礎について学んだと自信をもって言えます。

実際に多くの大学で政治学の講義で教科書として、参考テキストとして使われています。

シバポチ

さいごにまとめ

・1・2年生では、自分が政治学で何を研究(卒業論文)するのかを決めるために、政治学全般について広く学ぶ

 

・3・4年生では、具体的に何を学ぶのか決め、自分自身が興味がある「地域」「理論」「制度」などについて専門的に学び研究し卒業論文を書く

 

1・2年生の講義に関しては、大学の偏差値関係はなく、どこの大学も学ぶ内容はほぼ同じ

ここまで読んで、「大学の政治学部ではこんな感じで学んでいくんだ」と知ることができ、これから政治学を学ぼうとしている、みなさんの手助けになっていたら嬉しく思います。

シバポチ