「GSOMIA」軍事情報包括保護協定とは何か?政治学用語解説

「GSOMIA」軍事情報包括保護協定とは

GSOMIA「General Security of Military Information Agreement」軍事情報包括保護協定とは、2国間で秘密軍事情報全般を共有し情報を適切に管理すること

さらに詳しく説明するために、1つ1つの用語や語句について説明します。

2国間

「GSOMIAに加盟して秘密情報全般をみんなで共有しよう!!」というのがGSOMIAではありません。

GSOMIAはあくまで2国間における協定です。結果として上の図のように日本、アメリカ、韓国による複数国で秘密軍事情報を共有する構図になります。

注意
日米の協定、日韓の協定と米韓の協定では、それぞれ軍事情報をどの程度共有するのか協定内容により異なります。

秘密軍事情報とは

「秘密軍事情報」とは、アメリカ合衆国国防省若しくは日本国防衛省により作成され、それらの使用のために作成され、若しくはそれらにより保持されている防衛関連情報又はアメリカ合衆国政府若しくは日本国政府の他の関係当局により作成され、それらの使用のために作成され、若しくはそれらにより保持されている防衛関連情報であって、当該情報の起源となる締約国政府の国家安全保障のために保護を必要とするものをいう。

秘密軍事情報の保護のための秘密保持の措置に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定 第1条定義より

上記の引用は、日本とアメリカの秘密軍事情報協定の一文を引用しています。

実際にどのような内容が秘密軍事情報として取り扱われているのかは公開されていません。

シバポチ

「GSOMIA」軍事情報包括保護協定をさらに詳しく調べたい場合は、「情報保護協定」と検索しましょう。これは各国での協定の名称が異なるためで、日本の場合は以前は「情報保護協定」と公文に書かれていました。

なぜ「GSOMIA」軍事情報包括保護協定は重要なのか

日本の立場で考えてみます。

北朝鮮の大陸間弾道弾ミサイルの情報を日本が独自で収集します。アメリカと韓国も同様に、北朝鮮の大陸間弾道弾ミサイルの情報を独自で収集します。

日本はアメリカと韓国の間で「GSOMIA」軍事情報包括保護協定を締結しているために、互いに集めた情報を共有することができ、ミサイルが発射されたときに素早く適切な対応をとることができます。

しかし、日本と韓国の間で「GSOMIA」軍事情報包括保護協定が締結されていないと、日本と韓国は互いに集めた情報を共有することできません。

アメリカは日本と韓国の情報を共有しているのですが、2国間での情報(日本とアメリカ、韓国とアメリカ)を他国と共有してはいけないために、どうしても相手に伝えたい情報がある場合、アメリカはわざわざ日本もしくは韓国に「相手国に情報を伝えてもいいかと」聞く必要があります。

このやり取りがあることで、素早い適切な対応をするのに時間を要してしまします。

 

安全保障の観点からも素早い情報取集は必要なため「GSOMIA」軍事情報包括保護協定を締結することは重要なのです。