21世紀から「グローバリゼーション」(グローバル化)という言葉が一般的に使われるようになりました。
「グローバリゼーション」について用語解説します。
グローバリゼーションとは
グローバリゼーションとは「人、財、サービス、資本、情報などが技術の発達により、瞬時に大量に移動することができるようになったことで、国境の垣根が低くなり、社会、経済、文化、政治、軍事で相互依存関係が高まること」です。
さらに詳しく説明するために、1つ1つの用語や語句について説明します。
人、財、サービス、資本
- 人:労働者、旅行者、留学生、労働者、難民など
- 財:形がある食品、機械、衣類など
- サービス:目に見えない、教育、放送、情報通信、医療など
- 資本:お金
- 情報:物事や出来事など
技術の発達とは
技術の発達とは、インターネット、国際電話、飛行機などを指します。
いまの若い人(だいたい1990年以降に生まれた人)にとっては信じられないかもしれませんが、1980年代に海外旅行することは大変なことでした。
格安航空などないため航空チケットは高く、インターネットは普及していないためチケットを購入することが大変でした。
旅行先の情報を集めるために、旅行ガイドブックを購入して情報収集していました。地図やガイドブックを片手に旅をしていました。
今であれば、事前にグーグルマップを利用して下調べをすることができますし、現地で迷ってもナビ機能を使えば目的地にたどり着くことができます。
人(旅行者)というテーマを1つ取り上げて説明しましたが、現在ではインターネットの発達(技術の発達)により簡単に航空チケットが購入でき、旅行先の情報を入手できます。
シバポチ
国境の垣根が低くなるとは
国境の垣根が低くなるとは、国境を意識せず、人、財、サービス、資本、情報が移動することです。
例えば
- 朝目覚めて突然、中国の北京に旅行に行きたいと思ったら、パスポートさえあれば、当日に行くことができます。
- グーグルはアメリカに本社がありますが、グーグルの株を購入したいと思えば、グーグルの株を日本からインターネットを通じて購入することができます。
- イギリスのEU離脱の情報をいち早く知りたいと思えば、インターネットを利用してイギリスの現地放送BBCを日本から見ることができます。
- 日本では先行発売されていないゲームを早く購入したいと思えば、アメリカのネットショップを利用して購入することができます。
社会、経済、文化、政治、軍事、で相互依存関係が高まるとは
相互依存関係が高まるということは、お互いの結びつきがより一層強くなるということです。
多国籍企業は国境を越えて企業間同士や国家と企業、企業と社会などの相互依存関係を高めています。
しかし、iPhoneの部品
- 23%は台湾の企業
- 20%は中国の企業
- 18%は日本の企業
- 17%はアメリカの企業
- 22%はその他
となっています。
アメリカの企業だけでiPhoneを製造することはできず、他国の企業の部品が必要となります。
相互依存関係が高まることにより、世界各国の社会が複雑に関与し、社会の均質化が進むことになります。
人(労働者、旅行者、留学生、労働者、難民など)、財(食品、機械、衣類など)、サービス(教育、放送、情報通信、医療など)、資本(お金)情報(物事や出来事など)がインターネット、国際電話、飛行機などの技術発達により、瞬時に大量に移動することができるようになったことで、国境の垣根が低くなり、国境が意識されなくなった。そして、社会、経済、文化、政治、軍事で相互依存関係が高まることで、世界各国の社会が複雑に関与し、社会の均質化が進むこと